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ゆめのくに

今は平成仮面ライダー記

序文と電王の話

序文

 ――ブログをはじめました。


全然本題じゃないけど記録のために書くと、最近(つか去年の2月頃から)huluという動画配信サービスに契約して、ほとんど毎日、何となく気になった配信を延々と見ながら片手間に何か作業するような生活をしています。
前からその感想をポツポツとツイッターに呟いていたんですが、今から自分がしようとしていることはちゃんとブログという媒体で記録をとっていたら将来見直す時に楽しいだろうと思い、今回開設に至りました。
ということで、このブログ自体は今後、何か見たときの感想をまとめるための場所として活用していこうと思います。今回は仮面ライダー電王を全部見たので、その感想を記事にしてみました。

続きから電王の話です。
プラスして劇場版の「俺、誕生!」「クライマックス刑事」「さらば電王」「鬼ヶ島の戦艦」「トリロジーRED/BLUE/YELLOW」もレンタルして見た&小説版「東京ワールドタワーの魔犬」も読んだ(フォロワーさんにもらいました、感謝)のでそれらの話もしていこうと思います。

なので十年前の作品にこんなこと言うのもアレですがネタバレってところではないので今後見る予定の方はお控え頂いた方が無難と思います。
また実は物心ついてから特撮ちゃんと見るのは今回が初めてみたいなところもあるので、ガチ特撮勢の方々には「ちげえよ!」といいたくなるようなことがあるやもしれません。どうか……赤ん坊がハイハイしているのを見るような微笑ましさでこの特撮体験記が読まれますように……


余談ですが「鬼ヶ島の戦艦」だけ近所のGEOに取扱はあるのに先にレンタルされていて、その翌々日から東京に行くってのにわざわざ遠方のGEOにいく羽目になりました。まさか2017年の正月に電王の劇場版を見ている人物が近所にいるとは思わなかった。

 

あらすじ

2007年の現代に現れ、時間の改編を企てる侵略者イマジンと、これを阻止するために戦う仮面ライダー電王野上良太郎、そして良太郎に憑依し力を貸す味方イマジン達の活躍を描く。

イマジンは憑依した人間との間にその望みをかなえるという「契約」を結び、手段を選ばず「契約完了」することで望みにまつわる記憶を呼び覚まし、それを足がかりに過去へ飛び破壊活動を行うことで時間を改変してしまう。それに対抗できる電王に変身できるのは、時間改変の影響を受けない特質の持ち主「特異点」のみ。だが時の列車デンライナーに乗って未来から来た女性ハナが見出した特異点・良太郎はひ弱で気弱、しかも不運続きと一見およそヒーローらしくない。

そんな良太郎に憑依して力を貸すのが、モモタロスウラタロスキンタロスリュウタロスといった強烈な個性を持ったイマジン達。彼らが憑依することで良太郎は能力のみならず性格も一変する。彼らの力と良太郎の奥底にある正しく強い心が合わさることで電王はその力を発揮する。そして過去へ飛んだイマジンを追って、電王もデンライナーで過去へ飛ぶのだ。

そうして戦いを続ける良太郎の前に、仮面ライダーゼロノス桜井侑斗と名乗る青年がイマジン・デネブを伴って現れる。良太郎の姉・野上愛理の失踪した婚約者と同じ名前を持つ彼の存在には、この事件の根幹に関わる秘密が隠されていた。

仮面ライダー電王 - Wikipedia


2016年のクリスマスは、二日酔いの辛さが残る、なんともつまらない一日のはずでした。

 


23日に大学の飲み会があり、その時になぜかすごく楽しくなってお酒を飲みまくってしまい次の日24日は一日ダウン。そして流石に25日そのものは元気だったけれど、何かやる気もなく、そもそも帰省準備も終わっていなかったのでクリスマスを楽しむつもりなど毛頭ない一日でした。
そんな時にふと、何か見ながら部屋の掃除を進めるかと思い、huluにアクセス。その時期は特に何も追いかけていない、ちょうど境目の時期で、単発の映画などを見ていました。そしてもうそろそろ何かを見たいなと思って人気順に、そして――。


それが、「電王」との出会いだったのです。

 

奇しくも見はじめたその日は2016年クリスマス。その翌日が主人公の野上良太郎の誕生日。そしてその数日後に年を越して、電王がちょうど十周年を迎えることになるともつゆ知らず――。

 

………

……


というモモタロスに怒られそうなくらい丁寧に前フリを書いたところでようやく本当の本当の本題です。
まぁさっくり言うと、たまたま見てたら人気順で「仮面ライダー電王」が浮上してたんですね。それで

「電王ってそう言えば名前は聞いたことあるけど見たことないし、そもそも特撮ってある意味必修単位だよな……履修するか……」

というなんとも覚悟のないあっさりした感情で見はじめてしまったわけですね。

 


まず最初の数話見はじめての本当に初っ端の感想は「すげえ……インターネットでよく見た言葉がいっぱいある……」でした。
よく考えたらこれが流行っていた当時は多分もうニコニコ動画等のインターネットのサブカル文化に触れていたので、元ネタは知らないけどなんとなく面白くて響きが面白い言葉として例えば「最初からクライマックスだぜ!」「答えは聞いてない!」などは知っていたんだと思います。こういうのをインターネット語彙とでも言うんでしょうか。
最近この手の「言葉は知っているけど元ネタはしらない」の元ネタをちゃんと知っていく作業がすごく楽しいと思っていたので、その点でも電王は魅力的でした。
遊戯王のアプリゲームをめちゃくちゃ真面目に毎日やりこんでるんですが、そのおかげでよくネット見かける遊戯王定形的なものをちゃんとした生きている形として活用できるのが嬉しいなと思います。それと同じ感じで、電王のセリフとかネタとしてちゃんと使えていけるのがいいなと思いました。

 

TVシリーズ

まず最初に、モモタロス「ごめんなさいいいっ!」を言わせたのはすごいなぁと思いました。
私は一周目本当にまじで前情報ゼロ(声優がこんなに出るのも知らなかったし、佐藤健がライダーに出てるのは知ってたけど電王だとは知らなかった)で見たんですが、その段階で「モモタロスを謝らせる」という行為だけでこのシリーズがどういうものに重きを置いていて、どういう話なのかというがグッと絞られたように感じました。ここで電王という作品の方向性が示されたんじゃないかなと。
まぁ単にモモタロスめっちゃ可愛い…って感情で印象深いのもあるんですけどね。


そこから即座にウラタロスが憑いて、そしてキンタロスからのリュウタロス。イマジンたちのキャラもすごいなと思いました。なんというか……キャラ立てをしつつキャラ被りもせずに需要がありそうなところを要所要所綺麗に抑えている。

ウラタロス初登場時は笑っちゃうくらいテンプレ遊佐色気キャラだと思ったのに今となってはガチトーンで「ウラタロスにハグしたいし可能なら壁ドンされたい」と思っているので人の心って分からないもんですね。てか久々にこういうガチめのときめきの感情沸いてきてるのホント今電王見たの逆にキツ……

侑斗&デネブのキャラ立ても見事だと思いました。侑斗のトゲトゲした初登場といなくなったはずの婚約者と同姓同名ということに最初不安を抱いたのですが、デネブが出てきて即座にシリアスブレイクなおかんっぷりで「あっ悪いヤツじゃないな」ってすぐ分かりましたし……。
実際全部見た後は
「なんで桜井侑斗だけこんなに悲しい目に合わなきゃなんだよ!?そんなことまでして時間って守る必要あるか!?自分たちを守らない時間を守る意味は……ハナ……」
ってキレてさめざめと泣くくらい情緒不安定になったので本当に桜井侑斗……ちょっと桜井侑斗の話は後述のトリロジー赤でいっぱい書こうと思いますのでここではこれくらいに……

また時間への解釈もうまいなぁと思いました。
時間遡行ものはどうしても話が複雑かつ説明じみてしまうものだと思っていたのですが、「記憶が時間になる」という単純かつ大胆な前提を作ることで話を展開させるというのは、時間遡行ものでありながら電王という作品が明るく人情的な作品になる上で欠かせない要素の一つだったと思います。
時間遡行の理論に感情的な話を絡めるとどうしても話が余計にややこしくなりそうなんですが、その点「記憶」という媒体を用いて人の感情の話に繋げていくのは無理がなくとっつきやすいと思いました。電王基本的に人情物でしたね。モモタロスとか思いっきりそういうキャラだし、義理人情の世界だなと思いました。

 

あと関係ないけど二周目だってのにラストのキンタロス・ウラタロス離脱回でガチ号泣してしまいました。特にウラタロスの離脱の仕方がほら……一旦偽悪的に振る舞ってのアレ……卑怯じゃん……??私はこれ直後に最終回見てるからいいけど、きっと当時一週間(二週間かな?)待ってたら死んでただろうなと容易に想像ができました。想像するだけで怖すぎる……そしてウラタロス離脱で泣いた後に普通に最終回でも泣いてるという……涙腺弱くなった……
そもそも最終回付近というか良太郎にみんなが憑依できなくなり、ライナーフォームで戦うようになったときとか普通に成長を感じてうるうるしていたし……すごい切ないし心が痛い……最終回という存在そのものが地雷なのでは……

 

 

何かをイッキ見するのは楽しいけど、最終回の苦しみを沢山味わうことになるのでそれも辛い。でもこれからまた終わりをいっぱい迎えることになるんだよな……怖い……なんでこんなに怯えてるんだ誰からも強制されていないもので……

 

 

劇場版

とはいっても、電王は劇場版がたくさんあるわけで、しかも他の作品とのコラボでなんだかんだめちゃくちゃいるらしいのでまだまだ掘りどころがあるのは素敵だなと思いました。適当にまとまりなく感想を書き連ねます。

 

劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!

最初の劇場版で、TVシリーズがまだやっているど真ん中に公開されたものです。
TVシリーズとかなりリンクしているので、劇場版見てないと途中意味わかんねえってなるのでビビリました。全然知らなかったので牙王がラスボスなのかと途中まで普通に思ってた……

話自体はデンライナーハイジャックに良太郎記憶喪失でめちゃくちゃてんこ盛りだな!?と思いました。
劇場版の第一作にふさわしい派手さ。囚われのモモウラキンがめちゃくちゃかわいかったですね。あとコレが今後の劇場版のコスプレというかえ、江戸パロ…(?)みたいなのが始まっていくきっかけになったんではないのか…と思います。

実際この映画見てないとその後のモモ以外消失騒動→てんこもりフォーム完成への流れが分かりにくい(一応ゼロノスの二人から説明あるけど)ので、少なくともTVシリーズ見るなら一緒にこの映画も借りないといけないよな、と思いました。
その点huluにはテレビシリーズしか入ってなくて私は折角実家に帰省してる正月だってのに近所のGEO通いを余儀なくされたのですが……huluどうかライダーの劇場版も収録して……権利が難しいのかな……?

 

 

仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事

キバとのコラボ作らしいんですが多分キバ要素明らかに少ない。ほとんど電王側メインでストーリーが進んでいくゆるい映画でした。めっちゃ面白かったけど。

デンライナー署とかいう謎の警察組織になって悪の組織を捕まえようとする話だったんですが、全体的にゆるいというか「なんか楽しくて面白いのつくろう!」ってふわっとしてた。

この雰囲気何なんだろなと思った時に真っ先に思いついたのが「JUMP j BOOKS時空」の雰囲気なんですよね……
「JUMP j BOOKS」ってのはジャンプ作品のノベライズを主に扱う(最近は色々手を広げているみたいですが)集英社のレーベルなんですが、なんかこう……ジャンプのノベライズの謎のパロ空間みたいな……明らかに本編と違う謎テンションみたいな……準公式的な……独特の雰囲気があると思うんですよね。
これジャンプ系のノベライズ読んでないとわかんねーな。てかまぁ要するに銀魂の3Zとか黒バスのReplaceとか読んだときの雰囲気に似てると思うんですよね……

 

私はこういうお祭り騒ぎっぽいの結構好きなんですけど、きっと当時は賛否両論だったんじゃないかなと思いました。
でも正直U侑斗のアダルトなあのシーンだけで一億点です。ありがとうウラタロス、ありがとう侑斗。ウラタロスもかっこいいし侑斗もかっこいいし本当にありがとう。声を大にして言いたい。

 

 

 

さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン

佐藤健/中村優一が特別出演になっていたことが非常に印象的な一作でした。
幸太郎という孫の存在が出てきて、未来が描かれつつもやっぱり江戸パロだった。

なんといってもテディの存在がすごいです!だってCV小野大輔ですからね。もう小野大輔ときたら私なんて世代ドンピシャですし、もう小野大輔という時点でいろんなことが安心できてしまう不思議。まぁ実際テディを初めて見た時に私が言ったのは「な、なんだこの接客業の手をしたイマジンは!?」ですけど…

テディと幸太郎の話は後述のトリロジー青でしっかりさせていただこうと思うんでこのくらいで。

 

話自体は全体的に薄ら暗く、死者を蘇生させるために亡霊が時間をひっくり返そうとするという作品。
江戸の長屋?で雑魚寝するみんながめちゃくちゃかわいかった。
そして、やられてしまって自主練に励む幸太郎を慰めるモモの姿もすごくよかった。TVシリーズの良太郎とモモのやりとりを思い出して、ああ幸太郎は本当に孫なんだなぁと納得できる名シーンだったと思います。
あとイマジンが外国人扱いで案外なんとかなったのもウケた。天狗って当時言われてたわけだし実際うまくいくだろうなぁ。それが最後のデンライナーが象の役割を果たすことでうまくいったことにも繋がるのかなと。

また、しばらく主人公たる良太郎が乗っ取られて、ついにモモタロスを破壊しかけるというシーンはかなりショッキングでした。しかし信頼感、絆の強さの表現は流石TVシリーズを終えて関係性を深めた二人にしか出来ない厚みがあったと思います。

そして変身。この時隅っこでデネブが手持ち無沙汰にうろちょろしてるのがめちゃくちゃかわいくてデネブばっか見ちゃってた。さーらーに全員で変身!うわっ派手!すごい!劇場版だ!!と大興奮の絵面でしたね。ジークの「私はもう言った」にクスっと来ました。

電王は全体的に論理の整合性よりもお祭り騒ぎや劇場版ならではのワクワク感や高揚感を重視してるなぁと思います。この全員で変身するあたりも、絶対に盛り上げるぞ!やりきるぞ!の意気込みが感じられた気がします。

やべえ真面目な話ばっかした。

まず、イマジンたちがコスプレするのは何なんだろう?ちょいちょい着物きてますよね。別にそれはそれっぽく擬態するためでいいんですけど、着物の状態で普通に戦闘したりするからめっちゃはだけてて、普段ならなんとも思わないはずなのになんか着崩れしてるのがめっちゃ色っぽい…?というか、目のやり場にこまる…?そういう感情が沸いてきました。

イマジンにドキドキを覚えまくってる。まさかガワにドキドキしてしまう日が来るとは全くもって思っていなかった。

 

 

超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦

 ディケイドとのコラボ作。前回のキバのやつよりかはディケイド成分がきちんと感じられる一作でした。うっかり鬼が時間を越えてしまうところから始まる鬼退治譚。

「負けたものが鬼となるのだ!」はなかなかいいセリフだったと思います。歴史ってそういうものですよね。歴史と時間というのは案外むずかしい関係性にあると思います。
人の記憶が時間ならば、歴史は勝者の記憶とでもいうのでしょうか。ここらへんの話とか掘り下げたら面白そうですが面倒くさいのでここらへんにして。

あああめちゃくちゃゼロノス組の話じゃん~~?!?!ありがとう神様東映様~~!!!!!

 

ユウに入ったデネブも可愛いし、その幼いユウが「デネブの本当の契約者が復活するまで一緒に戦う」と契約するのもなんかもう最高にほんわかしますよね……ゼロノス組のほんわかエピソードめちゃくちゃ好きで本当にずっとデネブと侑斗仲良しシーン延々見たいと思ってるので鬼ヶ島本当に嬉しかった……特にED………

あとはなんか全体的にサービスがすごかった……ウラキンリュウが米泥棒退治して米もらって生米くってるところとか最高によかった……次は江戸じゃなくて大正パロか…?と思ったら室町だった
あの憑依していた身体の人たちは何か元ネタ?があるんだろうか。あるならディケイドかな?

そしてモモが一人で迷子になってて、人間側に加勢しようとしたら余りにも赤鬼すぎて(当然だよ…)怖がられて矢をおしりに打たれたりすねたりするのも最高でしたね。

(「・ω・)「<ガオ~)
ってあんた……

 

あとまぁ当然なんだけど良太郎への好感度MAX状態だから迷子から見つけられたときの
「良太郎~~~(´;ω;`)」
とか
「髪みだれてんぞっ」
とかもすごい可愛かった。全体的に劇場版のモモは可愛い要素が強めな気がします。なので劇場版見た後に本編二周目したらモモカッコよくて「アレ!?」ってなった。

幸太郎が捕まってのデンライナーとの人質交換のギミックは完全にギャグでしたね。モモタワーとかキンヒルズとか普通に笑ってしまって「くそこんなので不覚にも……」ってめっちゃ悔しかった。

そして戦闘。うっかり興奮して幸太郎についちゃうデネブがめっちゃ可愛かった。そしてディエンドは最初何やってんだと思ったけど、他のライダーに憑依することでイマジンたちは全員戦闘できるという意味の助太刀だったんですね。

そして時間はもとに戻り、侑斗は復活。少しだけ過去が変わって、デネブと小さい頃にあったことを覚えていた侑斗の笑顔にときめきました。

契約じゃなくて約束。
よく考えると、侑斗自身とデネブは本来契約を取り交わしてはいません。だから、今侑斗とデネブが一緒にいるのは、契約じゃなくて約束に近い関係なのかもしれないな、なんてほんわかしたりしました。

たまたまなんですが侑斗役の俳優さんである中村優一さんがつい最近ツイッターを更新され、東映ヒーローワールドにイマジンたちが現れた時に甥御さんと一緒に撮った写真を見ました。その甥御さんの手にはしっかりデネブの人形があって、まるで本当に電王の世界みたいだなぁと感動してしまったり。

過去が希望をくれる――
希望を与える『過去』として戦いを強いられていた侑斗も、また過去の自分であるユウによって助けられていた。今の自分を作り助けるのは、過去の自分で、今の自分の行いが未来の自分を助けていくのかもなんて思うと、ちょっとだけ毎日を真剣に生きてみようかななんて思ってしまうのですごい。

 

 

超・電王トリロジーEPISODE RED ゼロのスタートウィンクル

 TVシリーズの電王を象徴するものとして作られたというトリロジー赤。話自体も確かにTVシリーズの延長線で劇場版らしさはなく、テレビスペシャル的な規模に感じました。

愛理と、『桜井侑斗』の話。

 結局、テレビ版では愛理と侑斗の関係は宙ぶらりんなままです。桜井という侑斗の未来は消えてしまい、侑斗は元の時間にも戻れずに時を旅することになります。
その続きを描くようで、結局はこのトリロジー赤でも曖昧に終わってしまったように感じました。敢えてだと思うんですが。

私はこれは侑斗と桜井は結局は別人であるという決別の話に解釈したんですが、どうなんでしょうか……多分見る人によって意見が変わる気がします。
ですが、最後に侑斗のバイクの後で愛理さんが泣いているシーンは、やはり愛理さんにとって侑斗と桜井は別人で、同じところ(星が好きとか)は確かにあるけどそれは面影であって本人ではない、と悟ってしまった上での涙ではないかと私は思いました。とはいえ愛理さんと桜井侑斗の間にハナという子供がいるわけなんだけど、これがよくわかんないんだよなぁ…
ハナがもう自分の本来の時間に戻れるならば、デンライナーに乗っているのがおかしいんですよね。つまり、侑斗と愛理が本当に結婚して子供を設ける関係性になると確定しているならデンライナーにいるのはおかしいはず(本来の時間に戻れるはずだから)……ですよね?よくわかんないけど。

とすると、やはり愛理と侑斗が結婚する未来はないような……というか確定ではないと思う。時間の変化の影響を受けない特異点だから存在そのものは消えない。
じゃあ愛理さんと桜井がわざわざゼロノスの特性を利用してハナの存在を隠した理由は、ハナは特異点だから変化による影響は受けないけれど、それは不老不死とは違って「死なない」という意味ではないから、存在そのものをイマジンに直接殺されることを防ぐための措置。
桜井と愛理がくっつかないでもハナの存在に影響は出ないことを見越した上でのことだと思うんです。
もしハナの存在が侑斗と愛理がちゃんとくっつかないと存在しないのなら、桜井は自分が消える可能性がある行動を取るはずがないから。というとハナの存在があることが侑斗と愛理の関係性の答えにはならない。

一応唯一の証拠は「ハナが幼くなったこと」だけなんですよね。これはオーナーが「ハナの出生の時間がズレたから」と発言しているためで、つまり逆に言うとハナの出生があるという証拠にはなる。
けれど、そもそもハナの出生の時間がズレるということが過去の変化によるものならば、それは特異点たる彼女に影響が出るのだろうか……?でもでないとおかしいし。
特異点たる彼女そのものに変化はでないけど、特異点の出現という事象の時期自体には過去の変化が影響できる……?なので、そのときにはまだ桜井の存在が残っていたので愛理との間に子供が生まれる未来もあったけど、その後桜井が消えてしまったので……的な……?

また、後述の小説版中のオーナーのセリフで彼女が生まれるとイマジンの攻撃の露出してしまうというセリフもあります。ただ小説版は全体的にパラレルワールドのようなので(ハナが幼くなっていないし)、あまり使える材料ではないですかね……

 

まぁ演者さんの都合とかを考えないで今は考えているんですけど、多分色々突き詰めると頭がショートしそうなのでこれくらいで濁していたほうがいい……?

 

でも、私は正直侑斗びいきで、愛理とくっつかないほうがいいと思って見てるからこういう解釈になるのかなと思いました。理由は、いつまでも「なるはずだった自分」に侑斗が苦しめられる気がするから。愛理のことが好きだとしても、いなくなった桜井には勝てない。
なぜなら、侑斗がその場にいることすらも桜井の考えたことなのだから。

トリロジー赤では桜井と侑斗の違いと共通点が何度も映し出されます。でも、もう桜井と愛理が愛し合っていた時間は消えてしまった、パラレルワールドみたいなもの。消えてしまった時間。だからこそ「あなたはもう縛られない」と固い表情で告げる愛理の言葉に繋がると思うのです。
という感じで結構シリアスに色々と考え込んでしまう作品でした。

 

という読後感吹き飛ばすけど、ホームレスみたいなモモタロスが最高だったな。ぶっちゃけ良太郎に会えてアレ泣いてたよね???腰がいたくてしばらくうなってたところを橋の下の住人たちに助けてもらえて本当によかった……
でもきっと見知らぬ土地で何ヶ月も、本当に心細かっただろうな……結構モモタロスって寂しがり屋なところあるし……本当に可哀想……

 

 

超・電王トリロジーEPISODE BLUE  派遣イマジンはNEWトラル

派遣イマジンとかいう謎の制度??により引き剥がされた二人の運命。失って初めて分かる大切さ。非正規雇用は立場が弱いってやつか……などと思いました。
話自体はこれもまた劇場版っぽいというよりもTVシリーズの延長のような規模。
おばあさんを亡くしてしまった女の子が、おばあさんと一緒にもう一度誕生日を祝うためにイマジンと契約する心情が、テディと幸太郎の関係性と比較されていく構造でした。
一旦消えたテディが戻ってくるところなどは実際にTVシリーズで一度ウラキンリュウが消えたところなどを彷彿させましたよね。

 

幸太郎の性格が最初はちょっと生意気でスカした感じで「お?」と思っていたのですが、実際はものすごく優しくて絆を大事にするというところが本当に良太郎の孫なんだろうなぁと思います。ちょっとカッコつけなのも可愛い!
そして不運キャラもしっかり遺伝していて……序盤のビー玉→水→なぞのオブジェは本当にテディがいなかったら大事故じゃねえか!と震えました。

そして、オーナーとの契約に背いたことで消えてしまうテディ。ずっと渡したくてできなかったお守りを渡しながらという切ない場面でした。そして幸太郎がそれを見て膝から崩れ落ちるシーン。
どうせ電王だからもどってくるだろ!?と思っていてもちょっとだけ悲しくなるシナリオでしたが、でもまぁ大丈夫だって電王だから!ということでテディ無事復活。
テディに抱きつく幸太郎とバッと手を広げるテディの素直な行動が気持ちよくてふたりとも可愛かったですね!

ただちょっとだけ疑問なのが、幸太郎があのお守りを「縁結びのお守り」だと思ってたんですが、実際テディがあれを買っただろうシーンの露店では「厄除け」としか書かれてなかったように思うんですよね……それに、別に縁結びとして説明して渡したわけでもないし。デザインで縁結びだと判断したんだろうか。
確かに星が二つだったからそうとも取れなくはないけど……一応私が思ったのはあのとき縁結びだと解釈したからこそテディとの絆が取り戻せたのかなとか。
でもそこがよくわかんなかったんだよなぁ……一応二回見たけどレンタルの都合で結構駆け足で見たので、また今度じっくり見る機会を作りたいと思います。

あと全然関係ないけど毎回モモタロスがしっかり「おい!」てちょっとツッコミいれたくなる感じのセリフを言ってくれるのが面白いです。今回だと確か敵イマジンのモノマネで「いや~ん」とか、オネエ言葉でウラになんか言ってましたよね。どんどん漫才がうまくなるモモタロスにこりゃ目が離せないな!?

 

 

超・電王トリロジーEPISODE YELLOW お宝DEエンド・パイレーツ

トリロジーのトリは再びディケイドとのコラボ。ディエンド——海東大樹が主役になります。
実は今これを書いている段階でちょうどディケイドの電王回まで見たので何となくノリがわかったのですが、ディケイド未視聴で見てるときはめちゃくちゃ真面目な顔でみんな「お宝」って言うのでなんかギャグっぽくて笑ってました。

話としては完全に人情物で、母と子供の確執を追う話でした。
過去に海東大樹が盗みに入った家のお宝を盗む際に、本来の目的のお宝だけでなくその家の子供に宛てて出された手紙も一緒に持ち出されて、失われてしまう。
それを食い止めるため(ただしあくまで海東大樹はそれは副次的なものして、本来の目的はお宝が同時に失われてしまった過去の改変のためだと主張)に過去に飛ぶ話。

まず衝撃だったのは、パスをベルトにかざしてフルチャージするときにいつもパスを投げ捨ててたけど、アレは不思議なパワーで手元に戻っていたわけじゃなくていつもみんな戦闘後に探してたってこと。

アレいちいち探してたんかい!?ダッッッッッッッセ!!!!
今まで電王を見ていて一番腹のそこから笑った。最高。モモタロス
「いちいちしまってたらカッコがつかねえ!」
みたいなこと言ってたけど、それはそれでその通りだけど探す姿の間抜けさも相当では!?と思いました。
そしてそれを盗まれる展開ももう完全にギャグでしょと思いました。でもこれがまかり通るのが電王の雰囲気というか、実際に今までもイマジンたちが探してたの想像つくんだよなぁ……

ということで過去に飛ぶ海東大樹とそれを追うイマジン、良太郎たち。そして時空警察を名乗る男と人工イマジンなるもののせいで、イマジンたちは逮捕されてしまい……

 ていうか人工イマジンってなんなんだよ!?って正直思いました。
そもそもイマジンの存在って謎ですよね。TV版最初のハナの説明だと、未来人が身体を未来に残したまま精神体だけ過去に飛ばし、過去の人間のイメージを使って実体化しているということだったのですが……人工イマジンという概念が全くもってよくわかりません。
単純に時を駆ける実体のない精神体ということでイマジンという言葉を用いてるんですかね。ここんところは結構謎だなと思いました。

そして捕まったイマジンたち。相変わらずの漫才ですがなんかモモ肌とかいう「は??」みたいなワードもありましたね。本当に漫才うまくなってるんだよなモモタロス…ノリツッコミは上級者の振る舞いや……そして実際海東大樹に「君たちの漫才に付き合ってる暇はない」とか言われてて笑える。イマジンたちが話してると一瞬でイマジンたちのペースに飲み込まれるから本当にそれなって感じです。

そしてバトルシーン。
ウラタロスがディエンドに入るのは青色だしあり得なくもないかなとは思ったんですが、実際に入ってるとすごい面白かったですね。
私は他のイマジンたちはそうでもないんですけど、ウラタロスが良太郎以外に入ってるの見るのがすごい好きっぽいので、今回のこれは本当に嬉しかった。
多分ウラタロスが良太郎以外に入るときって何か企んでるかマトモにウラタロスが物事に首突っ込もうとしてるときだけだから、それが好きなんだろうなって感じなんですが。
あと大サービスで劇場版のゲストライダーたち召喚っていうのはいくらなんでもオーバーキルがすぎませんか海東大樹さん……

 

そして全てが終わり、オーナーが新たな戦いのため…と意味深なことを言ったかと思うと、それは新たなチャーハン対決の幕開けだったというオチ。
ウラタロスが逆にオーナーの言葉に釣られていたのが可愛かったですね。あと、ウラタロスにモモとかが掴みかかる時にウラタロスの胸の部分の装甲(?)を脇のあたりからぐいってつかむけど「そ、それはいいのか……?」と思っていたりします。
いや、つかむ胸ぐらねえけど、そんな……いいの……?めっちゃガワ感出しちゃうけど……

 

という感じで劇場版も楽しく見ていました。大体もともとよっぽどひどくない限りどんな雰囲気でも映画は楽しめるタイプなので、どれもしっかり楽しめて満足でした。

 

強いて言うなら私はクライマックス刑事が好きかなと思ったり…やっぱり佐藤健がしっかり主演な上であのお祭り時空は結構くせになると思う。
あー佐藤健が主演で電王十周年記念映画とかないかなぁ……やっぱむずかしいかな。スケジュール抑えるの無理そうだしな……ちょっと淋しい。

 

 

小説「東京ワールドタワーの魔犬」

でもまぁ劇場版が無理でも小説版で追加にお話があるとかでも結構面白いと思うんですよね!っていうことで小説版の話。
フォロワーさんにいただきました。ほんとありがとうございます!あるのすら知らなかった。

2013年発行で、著者は白倉伸一郎さん。
電王のプロデューサーとして深く関わっている方ですね。
ノベライズってどうしても書き手のクセとか出てしまって割りと別物感が出やすい(それこそ前述のジャンプのノベライズみたいに)と思うんですが、これはかなり読みやすい上にTV版の雰囲気をうまく踏襲した上で設定を細かく変えてあり、その点でまさに上手なメディアミックスだと感じました。

話は東京ワールドタワーの建設のためにミルクディッパーがなくなるかも!?という時、あるオカルトめいた噂が舞い込んでくる。それはまさに東京ワールドタワー建設に関わる投資家の周りで目撃されるらしい『魔犬』の話で――というところから始まる、いつもよりちょっぴり怪談めいたお話。
魔犬、というタイトル通りモモが全体的にビビリで可愛いんですが、だからこそ少し苦手を克服する話にもなっていたように感じます。事件の謎解きをしつつ話が進む様子は本編とかなり似ていて非常に読みやすく思いました。

というか、これもだし本編もだけど、良太郎はすごく一貫した考え方の持ち主ですよね。たまにブレるし悩むけど、それも自分の中の一貫性を守ろうとしての悩みのように感じます。
今回、モモが遠因で犬が傷ついてしまうことに対して、モモタロスがやるべきだと犬の過去を読み取らせようとするところはTV版序盤の「ごめんなさい」を思わせました。教育者だよなぁ……

あと酔っぱらいイマジン!!かわいい!!どうもこの小説版の世界は、TV版よりもイマジンと良太郎の結びつきが強いような気がします。本当に身体がないみたいですし。
もしかしたら当初はこういう設定でいく予定だったのが、後にTV版のようにデンライナー内なら実体を持つような設定に切り替えられたのかもしれない。これはこれで可愛くていい。

また、話の中でリーマンショックなどが出てくるのも、2013年からみた2008年頃の見方としては非常に面白いなぁと思いました。
リーマンショックは2008年に起きたので、電王が大ブームになっていた当時は逆にできなかっただろうその時の大きな出来事を、何年もたって現実から逆輸入できるというのは、ノベライズの強みを最大限発揮してますよね。イマジンによる過去遡行の際、その日付がリーマンショックの日になってしまうだろう人は全世界的に多そうだし。

あと、これを読んで思ったのが案外キンタロスって鋭いというかバカじゃないんだよなぁってことですかね。本編だと突然の「泣けるで!スイッチ」とかあってコイツバカなんじゃねーかと思ってたんですが(すごくひどい)、実際今回の話でモモは全然経済的な話を分かってなかったけど、キンはちゃんと理解して
「マーケットってスーパーやないで、金融市場のことや」
的な感じでモモにツッコミをいれていたのでビビりました。お前そういうの分かるのかよ!?

また、これは全く関係ない話なのかもしれませんが、時間遡行と魔犬と聞くと私の中ではクトゥルー神話における魔犬「ティンダロスの猟犬」がかなり連想されます。
ティンダロスの猟犬とはクトゥルー神話という架空の神話において、普通の生物が時間遡行のように時間に関わる行動をすると目をつけ、執念深く追いかけて殺してしまうとされる恐ろしい怪物の名前です。
クトゥルー神話についての説明をするとこのただでさえ長い記事がもっと長くなるので割愛しますが、ティンダロスの猟犬はまさに電王のメンバーのように時間に関わる者たちを標的として殺す生き物です。
時間の「角」に潜み、曲線を先祖にする者たちを喰らう不死のクリーチャー。

この小説の魔犬はそうでもないんですが、しかしながら神出鬼没さなど見ると意識しているのではないかと思う描写もあります。全く関係ないかもしれないですが、もしかしたらそういう着想もあったのかなぁと思ってみたりしてるわけです。
二次創作でティンダロスの猟犬に追われるイマジンたちとか面白そうですね。モモはまじで死にそうだけど。

 

 

 終わりに

というわけでちょっと最後駆け足になりましたが一応これで電王の感想は終わりです!

とかいいつつディケイドを見終わったら、そちらの感想のほうに多分電王のことにも触れていくと思うので完全な終わりではないですが。というかこの記事も適当に書きすぎたからあとで手直ししたい。めっちゃ眠い中書いてるし。

ちなみに今ちょうど池袋パセラ仮面ライダーダイナーで電王のコラボメニューやってるらしいです。私はつい先日まで東京に居たんですが、ちょうどキャンペーンが始まる前日に東京から帰ることになったのでグランドメニューしか食べられなかったけど充分幸せでした。
でもデネブの定食食べたかったなぁ……

十周年という節目の年を控える瞬間に、本当にたまたまでしたが電王見れてよかったな、と思います。
これからはリアルタイムで何か情報掴んで見ていけたらいいなぁ。十周年だし絶対に何かやると思うんだよな~どうなんだろう。

まぁほんの少し期待しつつ、とりあえず今はディケイドを見進めようっと!さっきちょうど電王回まで見たので残り半分ですね!多分明日には見終わるだろうから、それの感想もまたここで更新できたらいいな!